ラテまる、お願いだから、あ・る・い・て!
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保護犬を迎え入れたばかりのあなた、散歩に出かけても歩かず、怖がる様子に悩んでいませんか?
せっかくの散歩時間がストレスになっていると感じていることでしょう。
ですが、安心してください。
この記事では、保護犬が散歩で歩かない理由と対策、怖がりを治すトレーニング方法を5つご紹介します。
これらの方法を実践することで、愛犬が安心して散歩を楽しむ姿を見られるようになりますよ。
これから紹介するステップを一つずつ試してみてください。
あなたと愛犬の素晴らしい散歩タイムが待ってるよ!
保護犬が散歩を怖がる理由と対策
保護犬が散歩を怖がる理由はさまざまです。
過去のトラウマ
保護犬の中には、以前の飼い主から虐待を受けた経験がある犬もいます。
その場合、外の環境が怖く感じられることがあります。
こうした犬には、家の中での練習を繰り返し、安全な場所で少しずつ慣れさせることが重要です。
新しい環境への不安
新しい家や家族に慣れるまでは時間がかかります。
この場合も、家の中で首輪やリードに慣れさせたり、短時間の散歩から始めて徐々に距離を伸ばしていくことが効果的です。
最初の数週間は家の周りを散歩するだけでも十分です。
これにより、犬が新しい環境に少しずつ慣れることができます。
外の音や匂いに敏感になっている
大きな音や嗅いだことのない匂いに対して、恐怖を感じやすい犬がいます。
静かな場所や時間帯を選んで散歩をすることで、犬がリラックスしやすくなります。
徐々に新しい音や匂いに慣れさせていきましょう。
ラテまるは、シャターの開け閉めの音、台車の音、工場の作業音、さまざまな音に敏感に反応して怖がっていました。
驚くといきなり予想外の行動をするので、リードは常に正しい握り方をしてください。
健康問題
犬が外に出ることを嫌がる原因として、健康問題も考えられます。
関節炎やその他の体の不調がある場合、歩くこと自体が苦痛になることがあります。
獣医に相談して、健康チェックを受けさせることも重要です。
定期的な健康診断を行い、適切なケアを提供することで、犬の健康状態を維持し、散歩を楽しむことができます。
これらの対策を通じて、保護犬が少しずつ外の環境に慣れていくことができます。
怖がりのサインと対応方法
散歩中に保護犬が怖がっているサインを見逃さないことが大切です。
一般的なサインとしては、しっぽを下げる、震える、急に止まるなどがあります。
無理に引っ張らず、その場で待って安心させることが重要です。
抱っこして落ち着かせるか、家に戻ることも検討しましょう。
おやつを使って少しずつ前に進ませる方法も効果的です。
散歩中に見られるこれらのサインに気をつけて、犬の気持ちに寄り添った対応を心がけましょう。
怖いと感じたら、無理せず休憩させてね!
ドックランで他の犬を怖がって、ブロックの上から降りてこない様子
ビビり犬については、こちらで詳しく解説しています。
散歩で歩かないを克服するトレーニング方法
家の中でのトレーニング方法(首輪やリードの慣れさせ方)
散歩前に家の中でのトレーニングを行うことは重要です。
まずは、首輪やリードに慣れさせることから始めましょう。
家の中で短時間ずつ装着し、徐々に時間を延ばしていきます。
次に、家の中での散歩シミュレーションを行います。
リードをつけたまま家の中や庭で歩く練習をすることで、外での散歩にスムーズに移行できます。
また、ポジティブな経験を積むために、ご褒美を使用することも効果的です。
リードをつけて歩いた後におやつをあげることで、「リード」=「楽しい」という印象を犬に与えることができます。
こうした準備を通じて、犬がリードや首輪に慣れ、散歩を楽しむ準備が整います。
家の中でもリードの練習をしてみよう!
スモールステップの重要性と実践方法
小さな目標を一つずつ達成しながら、最終的な目標に向かうこと
保護犬が散歩で歩かない場合、スモールステップで進めることが重要です。
まずは短い距離から始め、徐々に距離を伸ばしていくことで犬が無理なく慣れていきます。
最初は家の前の道路まで歩くことから始める
家の前を歩くことですら、最初は震えて大変でした。
散歩の途中で歩かなくなり、最初は本当に愛犬との「我慢くらべ」です。
抱っこして外の環境に慣れさせることも考えましょう。
少しずつ距離を延ばして目的地(公園等)まで行く
とにかく思った方向に歩いてくれません。
ここでも「我慢くらべ」です。
次章で説明しますが、おやつがかなり有効です。「ラテまる」と呼んで、少し歩いたらおやつをあげていました。
散歩のコースを決める
ある程度歩けるようになってきたら、散歩コースを決めてひたすらリーダーウォークのトレーニングをしました。
飼い主と犬の歩調を合わせて歩くことです。
散歩中に引っ張りを防止したり、事故などの危険を回避することにも繋がります。
このように少しずつ距離を伸ばすことで、犬が散歩に対する恐怖心を克服しやすくなります。
諦めないで根気強く、愛犬との散歩をかさねることで、スムーズに散歩ができるようになります。
忍耐、忍耐
散歩中のご褒美の効果的な使い方
散歩中のご褒美を上手に使うことで、犬のモチベーションを高めることができます。
犬が怖がらずに歩き始めたときに、すぐにご褒美を与えることで「歩くこと=楽しいこと」と関連付けることができます。
ご褒美としては、犬が特に好きなおやつやおもちゃを使用すると効果的です。
ご褒美を使うタイミングも重要で、犬が良い行動をした直後に与えるようにしましょう。
犬は自分の行動とご褒美を関連付けやすくなります。
ご褒美を与えるだけでなく、飼い主が褒めることも忘れずに行いましょう。
犬にとって飼い主の声や笑顔も大きなご褒美となります。
散歩が楽しい経験となり、次回の散歩への意欲が高まります。
散歩中にご褒美を上手に使うことで、犬の不安を軽減し、散歩を楽しいものに変えることができます。
ご褒美があると歩くのが楽しくなるね!
散歩の時間帯と環境の選び方(ベストな条件を探す)
散歩の時間帯と環境を選ぶことも、保護犬の不安を軽減するために重要です。
特に、静かな場所や時間帯を選ぶことで、犬がリラックスしやすくなります。
早朝や夜の静かな時間帯
- 車や人が少なく、犬にとって散歩がしやすい環境です。
- 公園や住宅街の静かな道を選ぶことで、犬が安心して歩けるようになります。
シャッターの閉まる音や台車の音はビックリしちゃうよ。
季節や天候にも注意が必要
- 暑い夏の日中は避け、涼しい時間帯に散歩をすることが望ましいです。
- 冬の寒い時期には、防寒対策をして犬が快適に散歩できるようにしましょう。
夏の昼間の散歩は絶対にやめてね。
こうした条件を整えることで、保護犬が安心して散歩を楽しめるようになります。
散歩中の安全対策と注意点(安心して散歩するためのポイント)
散歩中の安全対策をしっかりと行うことは、犬の健康と安全を守るために非常に重要です。
適切なリードとハーネスを使用することが基本です。
犬の体にフィットし、しっかりと固定できるものを選びましょう。
散歩中は常に犬の様子を観察し、異変があればすぐに対処することが大切です。
犬が歩くのを嫌がる場合、足にケガをしている可能性もあります。
こうした時は無理をさせず、すぐに動物病院を受診しましょう。
交通量の多い場所や危険な場所を避けることも重要です。
車や自転車が多い場所では、犬が驚いて飛び出す危険があります。
静かな道や公園を選び、安全なルートで散歩を楽しむことを心がけましょう。
散歩中のヒヤリハット事案をお伝えします。
ラテまるの散歩コースが商店街なので、帰り道に総菜屋でコロッケを買ったとき、ビニールパックを落としてしまったんです。
「バシャン!」
ラテまるは、落とした時の音に驚いて暴れはじめました。
私がリードをしっかり握っていなかったせいで、腕からリードが外れ、ラテまるは自宅の方向に走り出してしまいました。
その先は交通量がかなり多い、片側2車線の幹線道路
背筋が凍りつきました。
すぐに「待ってー」と叫び、全速力で走って追いかけました。
足がもつれて転んでしまい、ズボンも切れて血だらけになり、それでも必死で追いかけました。
しかし、なんとラテまるは、幹線道路を横断し始めてしまったのです。
最悪な事態が頭をよぎり、目を覆いたくなるような状況でしたが、運良く無事に幹線道路を渡りきることができました。
その先で、心優しい方がラテまるを捕まえて抱きかかえてくれたので、事なきを得ました。
あの時のことを思いだすと「ゾッ」とするし、涙が出てきます。
犬を散歩に連れ出すということは、飼い主が全責任を負う義務があります。
みなさんは、私のような失敗をしないように、しっかり知識をつけ、安全な散歩を心がけてください。
生きていて良かった・・・
飼い主ママ、また散歩に連れて行ってね。
大好きだよ!
まとめ|散歩で歩かない保護犬の怖がりを治すトレーニング方法
ここまで紹介した内容を簡潔にまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
保護犬が散歩を怖がる理由と対策 | 過去のトラウマ、新しい環境への不安、音や匂いに敏感 |
怖がりのサインと対応 | しっぽを下げる、震える、急に止まる |
トレーニング方法 | 家でのトレーニング、スモールステップ、ご褒美の使い方、時間帯と環境の選び方、安全対策 |
保護犬が散歩で歩かない理由と対策、その怖がりを治すためのトレーニング方法を紹介しました。
これらの方法を実践することで、愛犬が少しずつ外の世界に慣れ、安心して散歩を楽しめるようになります。
焦らず、愛犬のペースに合わせて進めてください。
あなたと愛犬が一緒に楽しい散歩時間を過ごせるよう、心から願っています。
愛犬の成長と共に、素晴らしい時間を共有してくださいね。